はやく気づけ、バカ。


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「うぅ...。」

無事、電車に乗り込んだ私たちは、人の多さに押しつぶされそうになっていた。


朝の通勤ラッシュなので、

もちろん電車の中はホームよりも

人、ひと、ヒト!!!

の状態である。

背の高くない(むしろ低い?)私にはこの通勤ラッシュは毎朝地獄。


(会社から3駅のところ、選んでおいてよかった。)

とこの朝の出社の時ほど思ったことはない。


「うぅうう...。」

前後左右からくる圧迫。

でも...

不思議と前からの圧迫は、ほとんど感じない。


「あ...。」


どうしてだろう、と前を見たときに気がついた。


真島さんが、私に体重をかけないようにしてくれていたことに。



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