はやく気づけ、バカ。
「えぇ...そうですよ?」
苦笑いのような笑みを浮かべながらそう言った真島さんをみて、
ハッ、と、
頭の中につっかえていたものが何か、ようやくわかったような気がした。
(え、え!え...?そうだったの、か...。)
どこかスッキリするような気持ちと、
突然のことに追い付かずショート寸前の頭でわたしの中がごちゃごちゃする。
(え、待って…?)
頭が追いつかない中でも、確かなことが一つあった。
”真のイケメンがあの企画部の真島さんなら、あの異様なまでの人気にも納得がいく” ということ。
考えがまとまらず、10秒ほど黙りこくっていると、
「...大丈夫ですか?」
真島さんが心配そうな顔をして、私の様子を伺うようにこちらを見た。