はやく気づけ、バカ。


「え、...ああ、大丈夫ですよ。」

一瞬、不意を突かれたような間をおいた後、

またにこり、と笑ってそう言った。

(なんとかなった...のかな?)

なんとか真島さんのお怒りを受けることはなさそうなことに安心し、


「あ、ありがとうございます...。」


と、お礼を述べる。

「甘利さん小さくて大変そうだし、ずっとこのままで大丈夫ですよ。」

ハハ、と笑った真島さんが私の顔を見てそう言ったものだから、


「ありがとうございます...。」

なんだか恥ずかしい気持ちになった。



< 52 / 139 >

この作品をシェア

pagetop