はやく気づけ、バカ。



(っいった、い...)

今朝つけたさくら色のクリップが更に痛みを作る。


痛みで一瞬、目をぎゅっと瞑ってしまう。すると、目の前から意外な言葉が聞こえた。

「やめなさい。みっともないわ。」

...耳を疑った。

恐る恐る目を開けると、声の持ち主はどうやらあのリーダー格のお姉さまで間違いないようだった。

そのお姉さまに言い渡された茶髪ロングのお姉さまは、

少し悔しそうキッに私を睨んだ後、下唇を噛み、顔を下に向けた。



< 70 / 139 >

この作品をシェア

pagetop