はやく気づけ、バカ。
(っいった、い...)
今朝つけたさくら色のクリップが更に痛みを作る。
痛みで一瞬、目をぎゅっと瞑ってしまう。すると、目の前から意外な言葉が聞こえた。
「やめなさい。みっともないわ。」
...耳を疑った。
恐る恐る目を開けると、声の持ち主はどうやらあのリーダー格のお姉さまで間違いないようだった。
そのお姉さまに言い渡された茶髪ロングのお姉さまは、
少し悔しそうキッに私を睨んだ後、下唇を噛み、顔を下に向けた。