はやく気づけ、バカ。
(正義感が強いのかな...なんにしても助かった。)
少しほっとしていると、依然変わらない態度でリーダー格のお姉さまは私に尋ねる。
「甘利さん?...真島さんとのこと、話していただけると助かるのだけれど。」
「えぇと...まず、仲が良さそうに、というのは誤解です。」
少し息を深く吸い、そう話し出すと、
「誤解?」
先ほどの茶髪のお姉さまがまるで、
嘘を言うな!と言わんばかりの目で疑いの目とともに声を上げた。
それに対し「やめなさい。」と一言告げ、また、リーダー格のお姉さまが、そのお姉さまを制止させた。
そして、
「続けて。」
そうただ一言紡いだ。