はやく気づけ、バカ。






「甘利ちゃん~そろそろ上がれそう?」

そう言った長野さんの声が聞こえ、気づけば周りも人が少なくなった午後7時15分。

「はい!もういけます!」
急いでPCをシャットダウンし、上着とカバンを取る。


「じゃ、いこっか甘利ちゃん。」

そんな私の姿を確認すると長野さんはタイムカードを切る。

そして私もそのすぐ後に、タイムカードをきるのを確認すると、
「お先に失礼しま~す!」

そう高らかにまだ残ってる人たちに告げて総務部を後にした。

「お先に失礼します!」

私もそう告げるとエレベーターまで長野さんの隣を歩く。



< 84 / 139 >

この作品をシェア

pagetop