はやく気づけ、バカ。
「そういえば、今日はどうしたんですか?」
肝心の用事を聞かなければいけない。
「あ、そうそうそのことなんだけどさ?」
「はい。」
「ごはん一回奢るから今日ネックレス買うのに付き合ってくれないかな?」
少し照れたようにいう長野さんをみてやっと納得した。
(そういうことか、彼女へのプレゼント一緒に選んでほしかったのね。)
「いいですよ。その代わり、ごはん一回おねがいしますね!」
すこし冗談気味で私がそういうと「ありがとう甘利ちゃん~~!!!」と両手を当てて感謝された。
(普段おちゃらけてるようなイメージが強かったけど、彼女さんにはすごい真剣だし優しいんだなあ。)
普段はみることのない彼の一面を知った私もなんだか少し嬉しかったと共に長野さんたちが羨ましいとも思った。