REAL
するとソウは不服そうな顔で封筒とあたしを交互に見てきた。
「何が不満なの?何処から生活費が出してるかが知りたいの?」
「……おかしいじゃん。どう考えても。中1だろ!?母さんが心配してた。」
実際は父の親が結構大きな企業の社長と秘書なので祖父母はかなりお金を持っている。
祖父母は金はいくらでもやるからもう関わらないでくれとピカピカと光るカードを渡してきた。
だから金なんて有り余るほど持ってる。けどこんな金使いたくないからBARで働いてる訳でもう片岡家に迷惑をかけるつもりはない。
「金なら大丈夫。親戚が出してくれてる。」
「嘘つくなよ」
………何知ってんだコイツ
「知ってることは。」
「ここで言っていいのか?」
周りには1年男バス勢揃い。でもどうでもいくて聞いたら『あたしと親戚の仲が悪く親戚はあたしを面倒見る気はないと言ってた』という会話を聞いたらしい。
「盗み聞きか。たいした悪趣味をお持ちで。安心して。大丈夫って言っといて。」
それでも納得してない様だったから鞄を持って来て財布を出してピカピカカードを見せたら納得したみたいだ。