REAL


「いつも通りのフォーメーションで。」


先輩達は嫌々ながらも動いている。



空いた。



そう思った瞬間先輩の名前を呼びパスをした。見事にゴール下でノーマークになった先輩はビックリしながら何とかキャッチしシュートを決めた。


その後もあたしがゲームをコントロールし先輩達はそれぞれの得意なプレーで得点を積み重ねていった。


流れは完璧にこっちに向いている。
このままいい雰囲気で…なんて考えてたら交替になり最後まで出れなかった。


71対54で勝った。


でも勝ったことよりもあの先輩達といい雰囲気でプレーできたことが1番嬉しかった。でも良いことには何か悪いことが付き物で。
< 21 / 32 >

この作品をシェア

pagetop