REAL


体育館に戻るとまだ雰囲気が悪かった。

「すみません。代わります。」

先輩はちょっとびっくりしてありがとう、と代わってくれた。


さっきからアヤが申し訳なさげにチラチラ見てくる。

……………。

「もう気にしてないから。」

えっ!って顔で思わず苦笑いしてしまった。

「アヤ気にしすぎ。大体さっきの話でしょ?今かんけーないじゃん。もしかして今も同じこと思ってんの?」

首が取れるんじゃないかってくらい横に振っている。

「じゃーいーじゃん。」

そう笑顔で言うとアヤは泣き出してしまった。

なんで泣くのって聞くと自分の所為であたしが死んだりまた学校に来なくなるかと思ったらしい。

何でそんなこと思うかというと…
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