月光夜話:朧
父親「この方は古(いにしえ)よりこの星を守ってこられた月の意思…
――――月は地球と衝突した天体の破片が形成されて、地球の衛星になった事は知っているな…」
龍司「ああ、仮説の中の一つな」
父親「仮説では無い―――だが元々地球の一部であった月には、ある負の念も同時に生まれてしまった…
元の大地に戻りたい、そう願う負の念が、地球に降り注がれたのだ。
―――まだ人類が生まれる、もっともっと前の話しだ…」
龍司「は、はぁ…」
父親「だが、そのままではいずれ月は本来の衛星としての機能を果たさなくなる…
それを防ぐ為に地球の意思と共に、その念を封じ込め、月の正しい在り方を維持し続けたのがこの方なのだ」
龍司「ちょっ…俺、頭悪いの知ってるよな親父。もう少し分かりやすくならねーかな」
父親「はぁ…(ため息)―――申し訳ありません、剣一筋に育てたのが裏目に出てしまったようで…」
郁美「気にするでない。もっと優しく教えてやれ」
龍司「―――何かすげームカつく…」
父親「龍司、つまり地球も月も生きているのだ。
この星ではそれを『ガイア理論』と言ってな、全ての星はそれ自体一つの生命体と言う考え方なのだが…
まぁ簡単に言うと、月からやってきた悪意を、地球の意思が月の善意と共闘して封印した…と、こういう訳だ。
ただ、今ではひょんな因縁から、地球の意思の代わりを我々がやっているがな」
――――月は地球と衝突した天体の破片が形成されて、地球の衛星になった事は知っているな…」
龍司「ああ、仮説の中の一つな」
父親「仮説では無い―――だが元々地球の一部であった月には、ある負の念も同時に生まれてしまった…
元の大地に戻りたい、そう願う負の念が、地球に降り注がれたのだ。
―――まだ人類が生まれる、もっともっと前の話しだ…」
龍司「は、はぁ…」
父親「だが、そのままではいずれ月は本来の衛星としての機能を果たさなくなる…
それを防ぐ為に地球の意思と共に、その念を封じ込め、月の正しい在り方を維持し続けたのがこの方なのだ」
龍司「ちょっ…俺、頭悪いの知ってるよな親父。もう少し分かりやすくならねーかな」
父親「はぁ…(ため息)―――申し訳ありません、剣一筋に育てたのが裏目に出てしまったようで…」
郁美「気にするでない。もっと優しく教えてやれ」
龍司「―――何かすげームカつく…」
父親「龍司、つまり地球も月も生きているのだ。
この星ではそれを『ガイア理論』と言ってな、全ての星はそれ自体一つの生命体と言う考え方なのだが…
まぁ簡単に言うと、月からやってきた悪意を、地球の意思が月の善意と共闘して封印した…と、こういう訳だ。
ただ、今ではひょんな因縁から、地球の意思の代わりを我々がやっているがな」