お兄ちゃん…
「お兄ちゃん…何考えてたの?
あの時、公園に居た私見て急いで
お家帰ったでしょ?
何で置いていったの?」
と訊ねてくる妹に
「いや…何か真剣そうだったから
邪魔したら悪いと思って…悪かった」
と咄嗟に出てきた言葉を言う。
「そう…。叶音お兄ちゃん…
お兄ちゃんは私だけのなんだからね?」
「えっ?」
何言ってんだ…こいつって思って
妹を見ると左手に包丁を持って
近寄ってくる。
それに対してどこかに逃げようとする俺