明日もまた、君に逢いたい。
しばらくして、ゆっくりと隣を向いてみる。
「あ、やっとこっち向いた!
聞こえてなかったかと思った」
そんなわけないよな、ってその男の子は笑っている。
間違いなく、こちらを見ていた。
これで私を見ていないなら、壁に話しかける変人だ。
「古谷 瞬」
「はい、俺です!」
先生の声に手を挙げて返事をする、お隣の男の子。
その横顔を見て、私は気づいた。
あ、あの時の…!
古谷君……同じクラスだったんだ。