消しゴム(仮)
本
虹色の消しゴムを眺めていた。
ホントに不思議な色を放っている。
ガタッ!
眺めながら後退りしているとテーブルにぶつかった。テーブルへ目をやると本が開かれている。
その本の表紙は赤色で、ふちは金色に輝いている。かなり高そうな本だ
ただ、何も書かれていない。
白紙の本だ。
一体、なんなんだろう?この本は。
その本に触れた
次の瞬間、
スゥゥゥッと、文字が浮かび上がってきた!
ガタッ、ドサッ。
僕は驚いて本を落としてしまった。
僕は自分の目を疑った。
触っただけで文字が浮かび上がるというこの現実が信じられない。
しかし、実際に今は文字がしっかり書かれている。
僕は心臓の音が聞こえるくらい興奮していた。
恐る恐る、本を手に取り文字を読み始めた。
どうやら日記のようだ。
しかもその日その日の出来事が、こと細かく書かれている。
ん!
んんん!
どこかで聞いた話ばかりだ。
読んでいくうちに、その理由が分かってしまった。
僕の話だ!
今までの僕の記憶がこの本に書かれている。
ページをパラパラめくっていくと、途中から白紙になっている。
文字が書かれている最後のページを読むと、今、現在、僕がしていることが書かれている!
うわぁぁっ!
ドサッ!
僕は怖くなり再び本を落としてしまった。
今、不思議な事が起こっている‥‥‥‥‥。
夢じゃない‥‥‥‥‥‥。
こんな事ってホントにあるの!?
‥‥‥‥‥‥‥‥本に目をやった。
本は1ページ目が開かれていた。
今度は別の書体で何か書かれている。
『始めに』
『この本に触れたのち、あなたの記憶が文字として現れる。』
『魔法の消しゴムでのみ、この本の文字が消せる。』
『文字を消すと、そこに書かれていた記憶が消える。』
『更に‥‥た‥‥‥‥あ‥‥‥け‥‥‥も‥‥る。』
最後の文だけ擦れて読めない。
気にはなったが、それどころではない。
僕は興奮して少しの間、ぼーっとしていた。
そして少しずつ、考えがまとまり始めた。
僕は行動に移した‥‥。
‥‥‥‥‥‥‥続く
ホントに不思議な色を放っている。
ガタッ!
眺めながら後退りしているとテーブルにぶつかった。テーブルへ目をやると本が開かれている。
その本の表紙は赤色で、ふちは金色に輝いている。かなり高そうな本だ
ただ、何も書かれていない。
白紙の本だ。
一体、なんなんだろう?この本は。
その本に触れた
次の瞬間、
スゥゥゥッと、文字が浮かび上がってきた!
ガタッ、ドサッ。
僕は驚いて本を落としてしまった。
僕は自分の目を疑った。
触っただけで文字が浮かび上がるというこの現実が信じられない。
しかし、実際に今は文字がしっかり書かれている。
僕は心臓の音が聞こえるくらい興奮していた。
恐る恐る、本を手に取り文字を読み始めた。
どうやら日記のようだ。
しかもその日その日の出来事が、こと細かく書かれている。
ん!
んんん!
どこかで聞いた話ばかりだ。
読んでいくうちに、その理由が分かってしまった。
僕の話だ!
今までの僕の記憶がこの本に書かれている。
ページをパラパラめくっていくと、途中から白紙になっている。
文字が書かれている最後のページを読むと、今、現在、僕がしていることが書かれている!
うわぁぁっ!
ドサッ!
僕は怖くなり再び本を落としてしまった。
今、不思議な事が起こっている‥‥‥‥‥。
夢じゃない‥‥‥‥‥‥。
こんな事ってホントにあるの!?
‥‥‥‥‥‥‥‥本に目をやった。
本は1ページ目が開かれていた。
今度は別の書体で何か書かれている。
『始めに』
『この本に触れたのち、あなたの記憶が文字として現れる。』
『魔法の消しゴムでのみ、この本の文字が消せる。』
『文字を消すと、そこに書かれていた記憶が消える。』
『更に‥‥た‥‥‥‥あ‥‥‥け‥‥‥も‥‥る。』
最後の文だけ擦れて読めない。
気にはなったが、それどころではない。
僕は興奮して少しの間、ぼーっとしていた。
そして少しずつ、考えがまとまり始めた。
僕は行動に移した‥‥。
‥‥‥‥‥‥‥続く