消しゴム(仮)

帰り道

スゴいへこんでしまった。
と同時に腹がたった。

いくら学校をサボったからって、こんな仕打ちはないじゃないか!

僕はムッとして家へ帰る事にした。

「まるで知らないみたいな言い方、ひどい! そりゃぁ、サボった僕が悪いけどさ。だけど‥‥‥‥‥‥‥‥‥。」


ぶつぶつ独り言を言っていると、








あれ!?

いつもの帰り道が分からない!?

どうしたんだ!?

少し不安になりながらも、家を目指して歩き続けた。







歩いても歩いても、分からない。

だんだん不安になってきた。気がつけば早歩きになっている。





だいぶ歩き回ったが全然だめだ。

空は既に夕方だ。

僕は不安で不安で泣きそうだ。いや、すでに涙が少しだけこぼれちゃった。

早歩きから駆け足になっている。









ふと見覚えのある家を発見した。

もうダッシュでその家へ駆け寄った。

あぁぁぁぁぁぁぁ!


僕の家だ!

良かった!やっと帰り着いた!

玄関へ駆け込み、嬉しさのあまり大きな声で叫んだ。
「ただいまぁ!」

家の奥から足音がこちらへ近づいてきた。

「どなた?
なんのご用かしら?」




!?




ダブルパンチで泣きそうだ。





‥‥‥‥‥‥‥続く
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