貴方ことが好きです・・・・泡沫の桜

~10月~下旬 最大のピンチと駆け引き

 10月下旬、中村から一本の連絡が入った。連絡は一回につき一分だけだ。何かあったのだろうか?と不安になってきた。
 中村「よく聞け、進学クラスコースの女子が桜を無理矢理連れ出して、イジメる気してる。場所は川沿いの降下した。俺も助けに行くけど報告だけしておく。多分、最近刀坂の野郎が桜の手を無理矢理繋ぎ始めたりしたことの腹いせだろうが・・・。」ッツー・・・
 冷や汗が流れ出した、桜がイジメられるのに待ってろ。無理だ、守るって決めた。僕がやることは一つ、母親が居間にいるから抜け出してこの家から抜けだす。そして桜を守ること。刀坂は何を考えてるんだ・・・。桜が危険になるような事を考えて、自分の事ばかり優先で。      クソっ、僕はまず兄貴の部屋に行った。考えるのは止めて、桜の事を考えなくては・・・兄貴の部屋は隣にある僕よりはるかに広い間取りでも汚い。あったー目出し帽、ヤンキーの中で派手に暴れると面倒だからこれよく被ってるし、カッコ悪いけどこれで行くぞー。金持つだけもって、服も適当に詰め仕込んで、今は二階の部屋だから階段を少し静かに降りて・・・・。あっやば。
 母親「凛、何やってるの!まさかじゃないけど外にいくつも」階段をいっきに駆け降りて母親を突き飛ばした。
 凛「ゴメン、母さん守らなきゃいけない人がいるからー」アニメのセリフのような事を言い捨て無理矢理外に出た。早くいかないと・・・降下した。無我夢中で走ったこんなに速く走ったこともないくらい周りの人目もくれず目出し帽を被ってもうダッシュする少年に声をかける人はいなかった。赤信号も無視、人にぶつかり、ぶつかり、降下したまでやってきた。
 中村が見えた。降下したに降りようとしたが手で制止した。一瞬止まって驚いた表情をした小声で「中村ありがとう。迷惑かける」そう言って降下したにおりた・・・
 
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