貴方ことが好きです・・・・泡沫の桜
 息を切らせながら二人して走った。同じ場所に同じく息を切らせながら逢うことができたのだ。
 「さくらー、ハァハア」 「凛」手を振りながら走ってきた。この足場がわるい砂道をヒールで走ってきたのだ。 
 桜「逢えてよかった。不安だった。でもこうして逢えた。」桜がそっと僕を抱きしめた。優しい手、温もりは相変わらずにあった。そしてこの、青空の元二人で出会えた事が何よりも幸せだった。相変わらず僕には不釣り合いなほど綺麗だ。風がなびくたび綺麗な髪がフワフワとゆれ甘い香もただよってきた。
 凛「逢えてよかったんだけど、僕汗くさいかもしれない。」本当の事を言った。半分照れ隠しもあるけど・・・・
 桜「凛君はそんなこと考えてたの?別に甘い桜の香りがするよ(笑)」無邪気に笑う姿はとてつもなく可愛くて、からかわれるたと思った頃には少しだけ遅かった。
 桜「勉強不足ですね~。うふふ」
 凛「いや、その、はい勉強不足です(笑)僕も寂しかった。今日の服も一段と可愛いね。髪もサラサラだし、メイクもっ」桜「はいっ!終了」唇に手を当ててシーッのポウズ。凛「これ、されると、元もこも無いんだけどなぁ~」凛は「少し歩こう」手を握った。思えば・・・けっこう桜がグイグイ引っ張って行ってくれたなぁ。今日はドンドン攻めていこう!っと決めた。
  
 もう迷わない為にも・・・
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