時空を飛び越えました~私の知ってる新撰組ではないようです~



『本物ですか??……それ』


「あぁ、何なら触ってみるかい??」


角の出ている頭をこちらにズイッと出しながら近藤が聞いてくる。一花は、失礼しますと恐る恐るそれに触れた。


硬く鋭い角に触れ、偽物でない事を実感した。


『ありがとうございます。あの……先ほどの迷い人って言うのは』


「怪道(カイドウ)、人間の世界とこちらの世界を結ぶ道が存在する。そこを通ってゴクまれに人間がこちらの世界に迷い込む事がある。今のお前の様にな」


近藤の横に座るトシと呼ばれた男の人の説明に愕然とする。


妖怪の世界??……ドッキリだと誰か言って!!


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