時空を飛び越えました~私の知ってる新撰組ではないようです~
「あぁ、それから朝日奈」
『はい』
土方に呼び止められ、一花は振り返った。
「ここで保護はするが、客じゃねぇ。仕事はしてもらう」
働かぬ者食うべからずですな!!
『はい、できる事なら何でもします。でも、一体何を??』
「女中と同じような事だ。洗濯や掃除、料理の手伝いなんかをしてくれるとありがてぇ」
『分かりました』
剣を持って外でガチャンコ、ガチャンコしろ!!って言われたらどうしようかと思ったけど、家事なら大丈夫だ。
ホッと胸をなでおろした。
「詳しい事は、山崎にきいてくれ」
『山崎、さん??』
どっかで聞いた名前だな、と考えているとポンッと肩を叩かれた。
「君を連れてきた人が山崎君だよ」
肩を叩いた沖田の顔を見上げ、あぁ!と一花は納得した。
もしかしたら、怒らせたかもしれない人だ。
『とりあえず、会ったら謝ろう』
部屋に残っていた人に挨拶をして、沖田さんに連れられ部屋を出た。