時空を飛び越えました~私の知ってる新撰組ではないようです~
まぁ、いいよね。騒がしい方が。
うんうん、っと一花が一人納得していると、不意に横に座っていた斎藤が動かしていた箸を止めた。
「総司」
「なぁに、一君」
「好き嫌いは良くない」
「何のことか、僕にはさっぱり」
何の話だろうか。一花が沖田のほうへ視線をむけ、膳の味噌汁がまったく減っていない事に気づいた。
『何か苦手な物でも、あるんですか??』
「……別に」
「総司は、葱が嫌いなんだ」
「ちょっと一君!!!!」
『葱が嫌いなんですか??』
フンッと、そっぽを向く沖田に一花はクスッと笑みを漏らした。