時空を飛び越えました~私の知ってる新撰組ではないようです~


まぁ、私もしいたけ嫌いだし、気持ちは分かる。


一花はサッと沖田の味噌汁椀と自分の味噌汁椀を入れ替えた。


私の味噌汁には、ほぼ葱が入ってなかった。コレなら飲めるだろう。


「ちょっと、何してるの君」


『私、まだ味噌汁飲んでません、綺麗です。あ、もしかして沖田さん飲みました??』


「いや、飲んでないけど」


『じゃあ、大丈夫です』


「大丈夫って君…………あ、りが、とう」


片言なお礼に、一花は入れ替えた味噌汁を拭きそうになった。


『……どういたしまして、一つ貸しですね』


「……いい性格してるね君」


『またまたぁ、沖田さんには負けます』


「ん??どういう意味かな??」


『なんでもないです』


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