時空を飛び越えました~私の知ってる新撰組ではないようです~


「明日の朝から、働いてもらいますので、しっかりとお休みください」


『はい、ありがとうございます』


ペコリと頭を下げると、山崎は微笑みを浮かべ頷いた。


「時間がわからないでしょうから、時間になったら呼びに来ます。では、明日。」


『お願いします、おやすみなさい』


「はい、おやすみなさい」


スッと襖が閉められ、ペタリとその場に座り込んだ。


右も左も勝手のわからない世界。正直、不安で仕方ない。


……でも、不安がってばかりいるのは絶対ダメ!!しがみ付いて一から全部覚えなきゃ!!


『頑張るぞ~!!』


小さな声で、オォッ!!と拳を上げた。


頑張れ私、やれば出来るぞ私!!!!


パンッと頬を叩き気合を入れる。良しっと立ち上がると、押入れから布団を取り出し、すぐに眠りに着いた。


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