時空を飛び越えました~私の知ってる新撰組ではないようです~
「ちょっと。暴れないでくれるかな。暴れると落としちゃう」
『いいです落としてください!?てか、降ろしてください!!』
「へぇ、いいんだ??まだ、アイツいるけど」
『あ、いつ??』
あいつとはなんだろうと、抵抗をやめ下に視線を向けると、先ほどまで恐怖の対象だった存在が倒れていた。
『ご、ごめんなさい落とさないでください!!!!』
ヒシッと首に手を回ししっかりとしがみ付く一花に、沖田はクスクスと笑った。
恥ずかしさで、穴にもぐりたい気分になりながら沖田に部屋まで送ってもらうと、ちょうど山崎が走ってきていた。
「朝日奈君!!」
『山崎さん』
「山崎君、彼女怪我をしてるんだ手当てを頼みたいんだけど」
山崎は一花に視線を向け、わかりましたと頷くと来た道を帰っていった。