時空を飛び越えました~私の知ってる新撰組ではないようです~
沖田side
人間の、ましてや女の子があの出来事を受け流せるなんて思ってない。
彼女の手当てが終るのを見届け、沖田は真っ直ぐに土方の部屋へ向かった。
部屋に入るなり一通りの状況を説明する。話を聞き終えた土方は、重々しいため息を吐いた。
「なんで、よりにもよってあいつの所に……」
「他にも紛れ込んだみたいですね」
「あぁ二体な。全員、始末済みだ」
それを聞いた沖田は、そうですかと立ち上がり部屋を出て行く。その背に、土方が声をかけた。
「あいつは、平気そうか」
「……平気なフリは、していましたけどね」
それだけ答えると沖田は、土方の部屋を後にしきた道を戻った。