時空を飛び越えました~私の知ってる新撰組ではないようです~
ゴシゴシと洗濯板を使って洗濯をしていくが、全然減る気配がない。
『洗濯物って湧いて出てくるんでしたっけ』
真顔の一花に山崎は苦笑いを浮かべた。
「ここ数日は、外魔の出現が続いて溜まっていましたから」
『……外魔が出現する時間は決まってるんですか??』
「現在までの報告から言うと、時間はバラバラです。出現場所も同じく」
『被害者の共通点とかってあります??』
「被害者の共通点ですか??」
『はい、性別とか年齢とか』
山崎は、腕を動かしつつ考え込むように俯き、ハッとしたように頭を上げた。
「若い女性です」
『若い女性ですか』
「貴女ほどの年齢の方ばかりです」
か弱い若い女の人ばかりを狙う??……最低。
『……外魔がクソ野郎な事はわかりました。次あったらぶっ飛ばします』
メラメラと怒りの炎を燃やす一花に、山崎はどう声をかけようかと困惑した。
許すまじ、外魔どもッッ!!