海からのメッセージ
ある日のこと、恵がいつも通り病室に
行くと、湊桔のいる病室から女の子の声が聞こえて来た
恐る恐る病室のドアを開けてみると
「なぁー未来、二人で映画見た時の事覚えてるか?」
「覚えてる、覚えてる。私が湊桔に似た人と手を繋いじゃったやつでしょ?」
「そーそー服装似てるからって間違えるかよ…」
「だってあの時人混み多くて湊桔とはぐれたんだよ?そりゃあパニクって湊桔と間違えるって」
「未来は変わらず馬鹿なのかー?」
「ふふっそーいう湊桔の馬鹿なんじゃないのー?病室生活長くて勉強遅れてるんじゃー?」
「なわけ、俺はお前と違って真面目なの。真面目な馬鹿なの」