名前のないStory
『名前も知らない子』翔side
ぶっちゃけてもう、誰でもいーや…
彼女居ない歴が年の数
そろそろ本気で記録更新したくないんだけど…
告ってはフラれて
"友達でいよう"の連発
屈折17年、
村上翔(ムラカミカケル)の高2の始り。
俺、村上翔。
思春期真っ直中の高校2年生
「はぁ…」
「どうしたの?村上くん??」
「彼女ほしい」
「ムラちゃんまたそれー??」
「だってぇ…」
今、ここにいる男で彼女いたことないのオイラだけなんですけどー…(泣)
右にいるシャクは現時点で遠距離だけど彼女いるし、左にいる侑ちゃんは今はいないけど…んま、経験無いわけじゃないし…。
俺なんかちゅーもした事なければ
手も繋いだ事さえない
……えっちなんて、ねぇ??
「彼女ほーしーいぃー…」
「でも好きな人いないんでしょ??」
「おうよ!!」
「即答かっ(笑)」
だって何処で探せっていうんだよ…。
うちの学年の女子、みんな男持ちじゃん…。
運命のいたずらか俺の初恋の子、石田も同じクラスで、最近化粧なんかし始めて可愛いなぁ…なんて思ってたら、彼氏ができたらしいし…はあ。
「一年生の中で探してみたらどーだよ??当り多いじゃん」
「よっしー…」
いつから会話聞いてたんだろ??オイラの兄貴的存在、芳井が会話に入ってきた。
「よっしー、俺が年上好きなの知ってるじゃーん!!」
「ん、まぁ」
と、言うか此所にいるみんな知ってるし。
そんなよっしーも年上好きなくせに…!!
一年生、ねぇ
みたかんじ年下ばっかってカンジだから興味無かったなぁ
まぁ、とりあえず
「………便所いきたい」
「Σ唐突だな!!」
行きたくなったものはしょーがないじゃん!!
トイレ近い人なんですーっ
「一緒にいこー♪」
「…しょうがないなー」
「きゃ、侑ちゃんだいすきー」
「きも」
「ひどいっΣ( ̄口 ̄;)」
彼女は心底ほしいけどさ、こうやってみんなと騒いで馬鹿してるのも楽しいんだよな。