ひだまりのようなその形に幸福論と名前をつけたなら
「…あ、そうだ。花火大会は?どうだった?」
「えっ」
しかし深くは聞かないといってもやはり女子高生。こういう話題には目がないらしい。
来るとは思っていたが、びくりと肩を揺らしてしまった。何気ない口ぶりを装っているが、明らかに顔をニヤついている。というか、花火見れなかっただなんて今更言ってもいいのだろうか。
ぐるぐる考えて、結局未央ちゃんの圧力に負けて観念して告白することにした。
「…花火、見れなかったの」
「え、勿体ない!」
「……でも、その後2人で線香花火した」
「えっ」
声は小さくなってしまったが、隣を歩く彼女にはしっかりと聞こえたらしい。
驚いた声を上げたきり何も言わなくなってしまった未央ちゃんが心配になって声をかけようと横を見やった。
「…なにそれめっちゃいいじゃん!」
大きな声だった。
再度びくりと肩を震わせると、未央ちゃんはごめんとひとつ謝ったけれど目がキラキラしている。目は口ほどにものを言うとはこのことだろうか。
「えっ」
しかし深くは聞かないといってもやはり女子高生。こういう話題には目がないらしい。
来るとは思っていたが、びくりと肩を揺らしてしまった。何気ない口ぶりを装っているが、明らかに顔をニヤついている。というか、花火見れなかっただなんて今更言ってもいいのだろうか。
ぐるぐる考えて、結局未央ちゃんの圧力に負けて観念して告白することにした。
「…花火、見れなかったの」
「え、勿体ない!」
「……でも、その後2人で線香花火した」
「えっ」
声は小さくなってしまったが、隣を歩く彼女にはしっかりと聞こえたらしい。
驚いた声を上げたきり何も言わなくなってしまった未央ちゃんが心配になって声をかけようと横を見やった。
「…なにそれめっちゃいいじゃん!」
大きな声だった。
再度びくりと肩を震わせると、未央ちゃんはごめんとひとつ謝ったけれど目がキラキラしている。目は口ほどにものを言うとはこのことだろうか。