アメときどきパン
「お前の人生は軽そうだな」

「何それ、ひどい!」

チャラ男すごい顔をしてる。

「くっ」

俺はこいつのアホな顔に堪えきれなくなり、つい気が緩んでしまった。

「あ!笑った。珍しーゆっきー」

「笑ってない」

「笑ったって」

「幻だ」

「じゃぁ見てよ?ゆっきーのレアショット!」

そう言ってスマホを前に差し出す。
そこには先ほどの笑った自分が写っていた。

「ちょっ、なんで…消せよそれ!」

「じゃあ笑ったって認めてよ」

「……あー、笑った。笑ったから!」

「じゃあ消すわ。あっ、間違えた。」

「はぁあ⁈」

「間違って知り合いに送っちまった笑」

「送っちまった笑じゃねーよ。どーしてくれんだ」

「そんな怒んなよー。減るもんじゃないし。俺のチョコチップキャラメルパンあげるから」

「いらんっ!」
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