きみはシャボン玉。
彼女は、文学部へ入部してから毎日のように部室へきていた。月曜日以外は。

教室へもきていなかったため、彼女は僕の前にだけは現れてくれるとゆうことになる。
不謹慎だが少し嬉しかった。
自分だけが知っている秘密のようで。
知れば知るたび彼女は魅力的だった。
テスト期間は部室で一緒に勉強したりもした。彼女は頭がよくテストも保健室で受けているようだった。
本も僕くらいに好きで、いろいろな作家の話ができた。
休日には二人で美術館や博物館へ足を運ぶほど僕たちは仲良くなっていた。
僕の趣味に合うひとなどいないのではないかと思っていたため、こうやって好きなものが一緒とゆうのは素晴らしいことだとしった。

僕は相変わらず彼女が教室へこない理由を知らなかったがそれでもよかった。

その理由を聞いてもしも気まずくなったら?
彼女が笑わなくなったら?

そっちのほうが何倍も怖いのだ。


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