きみはシャボン玉。
「光希、光希!」
いつものように部室でふたり、話したり、本を読んだりまったりしていたとき、シズクはあるチラシをとりだした。
僕たちはいつしか名前で呼び合うようになっていた。
「なに、どうしたの。」
「花火大会!となりまちの!いきたいーいきたいー。」
「いけばいいじゃん。」
シズクは無邪気で子供っぽいところがある、本人いわく人見知りだが慣れたらすごくなつく、らしい。
なつかれてるのはうすうす気づいていた。
「一緒行こうよー。となりまちなら知り合いもいないだろうし!」
「ええー、人込み嫌いなんだけど。」
「お願い!一生の!たぶん、ぜったい!」
一生懸命に頼むシズクは本当に花火大会にいきたいらしい。
シズクはあんまり外へ出ないみたいだし、僕も夏の風物詩くらいは味わうべきか。
「…わかったよ。いつ?」
「やった!7月30日!」
「夏休みか。わかった。行こう、シズク。」
「さすが光希。優男!」
「調子いいな、相変わらず。」
本当に嬉しそうにはにかむシズクはすごく愛らしかった。
実際、僕も女の子と花火大会なんて小説の話みたいで楽しそうだと思った。
いつものように部室でふたり、話したり、本を読んだりまったりしていたとき、シズクはあるチラシをとりだした。
僕たちはいつしか名前で呼び合うようになっていた。
「なに、どうしたの。」
「花火大会!となりまちの!いきたいーいきたいー。」
「いけばいいじゃん。」
シズクは無邪気で子供っぽいところがある、本人いわく人見知りだが慣れたらすごくなつく、らしい。
なつかれてるのはうすうす気づいていた。
「一緒行こうよー。となりまちなら知り合いもいないだろうし!」
「ええー、人込み嫌いなんだけど。」
「お願い!一生の!たぶん、ぜったい!」
一生懸命に頼むシズクは本当に花火大会にいきたいらしい。
シズクはあんまり外へ出ないみたいだし、僕も夏の風物詩くらいは味わうべきか。
「…わかったよ。いつ?」
「やった!7月30日!」
「夏休みか。わかった。行こう、シズク。」
「さすが光希。優男!」
「調子いいな、相変わらず。」
本当に嬉しそうにはにかむシズクはすごく愛らしかった。
実際、僕も女の子と花火大会なんて小説の話みたいで楽しそうだと思った。