きみはシャボン玉。
次の日、僕は文学部の顧問の林澄香先生のところへ、月島シズクのことを伝えにいった。
しかし、次いつ月島シズクがくるか分からないし、とりあえず入部したいとゆうことだけを伝えておいた。
林先生も月島シズクのことは知っていたようで少し驚いていた。

「月島さんが入部したいなんて。これをきっかけに学校へ来てくれたらいいけど。」

「先生、月島さんのこと知ってるんですね。」

「1年のとき担任だったのよ。1年のときは毎日学校きてたわ。優秀でね。優しい子だったけど。3年になってからみたいね、休みだしたのは。」

「へえ、そうなんですか。」

「橘くん、悪いけど入部届け月島さんに渡してくれる?同じクラスみたいだし。」

「分かりました。じゃあ、次部室に来たら渡しておきます。」

本来なら自分で入部届けを取りに行かなければいけないが先生も僕も月島シズクが自分で取りに来るのは難しいと考えた。
彼女は本当に部室へくるだろうか。
まあ、月曜日まで待つとしよう。

僕は、こうみえても忙しい。なぜなら受験生だからだ。大学へは行くつもりだし、本を読むのもほどほどにしなければ。今では部活以外では読まないようにしている。

だから、僕にとって放課後の部室はとても貴重な場所であった。

< 9 / 18 >

この作品をシェア

pagetop