嘘つき
第二章~彼女からの告白~
 それから学校が始まって、今までの中学生とはまた違う忙しさがあった。彼女は、学校代表で挨拶したこともあり、頭が良い。
そして、友達も多い。ちなみに、僕はというと頭は普通で、友達は少ない方だろう。
 そうやって彼女を見ているだけで、一度も話すことが出来ず、6ヶ月がたった。

 ある日のこと。僕はいつものように帰り道を歩いていた。帰り道の半分くらいにきたころ、彼女が目の前に立っていた。僕は幻覚かと思った。でも、その瞬間彼女はいった。
「亮君。」 
「佐々倉、こんなところで何をしているの?」
彼女は笑ってこう言った。
「大好き。」
僕はあまりびっくりして、
「何をいっているんだ⁉」
と言ってしまった。そしたら、彼女は当たり前のように、
「何って"大好き"って言ったの。」
と言った。
「本気か?」
「ええ」
僕たちはこの時から付き合うことになった。
< 2 / 5 >

この作品をシェア

pagetop