異世界ゲーム
こうして私たちは赤1のドアがあるとこへと向かった。
「ここだよな……」
「うん。そうだよ」
「でもおかしいよ。鍵穴が見つからない。ハヤト、ここで合ってるよね?」
「うん合ってるはずだよ」
なら何で鍵穴が無いの?おかしい。これじゃこの屋敷の外に出られない。
いや、果たして本当にこの屋敷は屋敷なのだろうか。このドアを開けたら
外に出られるのだろうか。分からない。もしかしたら、この屋敷の中が異世界
なのかもしれない。怖い……
「ミハル……大丈夫だ。俺がついてる」
「コウタ……うん!」
大丈夫……!コウタがいてくれる。
「おやおや……クククッ」
「……お前は……カヤノ」
「そんな目で睨まないで頂きたいな。コウタ様」
「てめぇに名前を教えた覚えはねぇぞ?」
「私はここの管理人ですよ?当然皆様のお名前は把握済みでございます」
「鍵穴がないじゃない!!どうやって外に出るのよ!?」
「ミハル様……」
「そうだ!鍵穴がないんじゃ外に出られないじゃないか!」
「ハヤト様……クククッ……クックック……アッハッハッ……!」
「あん?てめぇ何笑ってやがんだ?コラ!」
「クククッ……コウタ様達は大きな間違いをしていらっしゃる」