盲目の蝶
「....無所属なんですか?」

このクラスにいて?

「あぁ、やっぱりビックリするよなー」

他人事のように言う真藤

そんな真藤に対し顔色が悪くなる僕

当然だろう。全国No. 1とNo. 2がほとんどを締めるこのクラスで無所属、つまりただの不良もしくは一般人、そんな人間が族の抗争に巻き込まれたら...

「....よく無事でしたね」

そう言いたくなるのも仕方ないだろう

「ほんとになぁー」

あっけらんと言う真藤に呆れ半分、納得半分

自己紹介の時、クラスを見渡したさい、その人の目線や仕草で大まかな交友関係がわかったんですが真藤だけはわからなかった。

当然です。そもそも会話をする相手すらいないのですから

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