盲目の蝶
王様のケーキをとりわけていた柚が椅子に座ったのを確認してさっそく今日の出来事を話した。
「へぇ、舞竜は相変わらずか.....幹部連中がいなかったのも気になるな。そしてさらに気になるのがその真藤って生徒。」
口元に笑みを浮かべながら疑問点を上げていく王様
「思ったんだけど、あの叔父さんが面白いからって理由だけでただの一般人をそんな危ない教室に放り込むかなぁ?」
首をかしげて意見したのは甘いモノを食べて上機嫌な樹
「でも、姉様が調べて白だと判明したのでしょう。でしたら運悪く叔父様の玩具になったとしか.....」
その意見を否定する柚
「で、そろそろ正解を教えてくんない?凪」
そう言って笑みを深める王様
そんな三人にある組の資料を見せる
「こりゃ二年前の水嶋組の女関係を洗った資料じゃねぇか。」
水嶋組とは昔は誰もが知る極道の中の極道で先代は愛人の数も多かった、それに比例して認知してない子供の数も多かった。
その先代本人は二年前、 86歳にして亡くなった、その跡を継いだ現当主が先代の女関係を洗い全ての子供を認知した
筈だった
「この資料によると調べられたのは、先代の足が失われた 七十歳より以前まで。」
三人の顔がひきつった
「おい、それってまさか....」
「そのまさか。真藤の母親は真藤を妊娠する前は銀座のホステスをしてた。そして水嶋の先代は車椅子生活に慣れた頃、その真藤の母親の元に通っていたらしい。因みに、真藤の容姿は現当主の若い頃に瓜二つ。」
「へぇ、舞竜は相変わらずか.....幹部連中がいなかったのも気になるな。そしてさらに気になるのがその真藤って生徒。」
口元に笑みを浮かべながら疑問点を上げていく王様
「思ったんだけど、あの叔父さんが面白いからって理由だけでただの一般人をそんな危ない教室に放り込むかなぁ?」
首をかしげて意見したのは甘いモノを食べて上機嫌な樹
「でも、姉様が調べて白だと判明したのでしょう。でしたら運悪く叔父様の玩具になったとしか.....」
その意見を否定する柚
「で、そろそろ正解を教えてくんない?凪」
そう言って笑みを深める王様
そんな三人にある組の資料を見せる
「こりゃ二年前の水嶋組の女関係を洗った資料じゃねぇか。」
水嶋組とは昔は誰もが知る極道の中の極道で先代は愛人の数も多かった、それに比例して認知してない子供の数も多かった。
その先代本人は二年前、 86歳にして亡くなった、その跡を継いだ現当主が先代の女関係を洗い全ての子供を認知した
筈だった
「この資料によると調べられたのは、先代の足が失われた 七十歳より以前まで。」
三人の顔がひきつった
「おい、それってまさか....」
「そのまさか。真藤の母親は真藤を妊娠する前は銀座のホステスをしてた。そして水嶋の先代は車椅子生活に慣れた頃、その真藤の母親の元に通っていたらしい。因みに、真藤の容姿は現当主の若い頃に瓜二つ。」