盲目の蝶
血筋には抗えませんか....

あの後、すぐに須藤先生が来たことにより朝の事には誰も触れなくなりました。

まぁ、舞竜としてもこんな転校生に幹部クラスの男がいいようにされたなんて認めたくはないでしょうしね。
その事については別にいいのですが僕が気になるのは鳳凰の反応です。

正直、先程の事について驚くだけでそれ以上の反応を見せない事の方が僕としては驚きです。
現に舞竜はあの後、教室を出ていったきり姿を見せませんから。
恐らく総長に報告しに行ったんでしょうが鳳凰の幹部は何事もなかったように席につきました。
鳳凰の下っ端もそれを当然というように反応を見せませんし、むしろその事に舞竜の方が動揺してますし、


さてさて、これは僕の反応を見てるのか、それとも真藤の反応を見てるのか、

あの後、真藤は僕が顔を向けると何事もなかったようにキョトンとして首をかしげてました。なのに、舞竜がヒソヒソしてこちらをの様子を伺っているのを察すると冷めた目をして窓の方を見てました。
この二面性に真藤自身が気づいているのか。



気づいてなさそうですね......
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