素顔のまんま《短編》
そしたらね、
「君が好きだよ」
そう囁いてくれる人がいた。
「憧れていたあなたのようだ」と私に微笑んでくれる人がいた。
私があなたを見つめるように
私も誰かに見つめられ想われているんだね。
その時から、私はただ見つめるのを止めました。
もう私はあなたのようになりたいとは言いません。
私はあなたではないから。
そして
私には私の役目があると知ったから。
それは
雲があなたを遮ったって
私を通してあなたを感じて貰えるように。
晴れた日は掌を伸ばして
おもいっきり笑顔になれるように。
私はいつでも
この命ある限り
あなたに向かって
おもいっきり背筋を伸ばしていこうと思います。
いつ、どんな時も
強く、逞しい温かな光を感じて貰えるように。
それが私の精一杯生きた証。
………
「君が好きだよ」
そう囁いてくれる人がいた。
「憧れていたあなたのようだ」と私に微笑んでくれる人がいた。
私があなたを見つめるように
私も誰かに見つめられ想われているんだね。
その時から、私はただ見つめるのを止めました。
もう私はあなたのようになりたいとは言いません。
私はあなたではないから。
そして
私には私の役目があると知ったから。
それは
雲があなたを遮ったって
私を通してあなたを感じて貰えるように。
晴れた日は掌を伸ばして
おもいっきり笑顔になれるように。
私はいつでも
この命ある限り
あなたに向かって
おもいっきり背筋を伸ばしていこうと思います。
いつ、どんな時も
強く、逞しい温かな光を感じて貰えるように。
それが私の精一杯生きた証。
………