カエちゃんのママ



突然の出来事に、私と男性はお互い顔を見合わせた後、慌てて繋がれた手を解く。



「こら、カエ!ダメだろ。」

「なんで?ママなのに…。」



訳がわからなくて、再び軽く会釈してその場を駆け足で立ち去った。


後ろからは、女の子の泣き声が微かに聞こえてきた。




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