カエちゃんのママ



「や、違うよ?んじゃ、パパは?パパ!」

「パパ?あしょこー!」

と、広場の木の辺りを指差した。

「あれえ?いない...。」



パパがいるんだと、安堵したのも束の間、広場には木々の鳥達が飛び立つ程の、大きな泣き声が響いた。



「パパ!パパぁ!」



より一層痛い視線がこちらへ降り注ぐ。




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