桜ヶ丘物語

どうして引き止めるの?

要件は済んだでしょ?



ほっといて欲しい。

私は男なんかと―…



「聞いてんのかよ!!」



腕を掴む力が強まって、思わず顔をしかめた時、




「はぁーい、そこのサクラ生。これ以上騒いだら学校に連絡しちゃうよぉ。」




天から場違いな陽気な声が降って来た。



.
< 20 / 135 >

この作品をシェア

pagetop