桜ヶ丘物語

「ねぇ、遊馬?」

「…はい」


「今蹴り飛ばしたのは誰の机?」

「えっと?」


「窓側から2列目、後ろから2番目のこの席は誰の?」

「…」


にこやかな微笑みの中に殺気立つ物を感じた。

…まさか。



「うん。俺の席なんだよね、そこ。」



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