あなたが生きるわたしの明日
目覚めるといつもの見慣れた天井のシーリングライトが目に入った。
朝、起きるたびに白いクラゲみたいだなと思う。
部屋はまだ薄暗い。
長く深い眠りの途中で起きたとき特有の体のだるさ。
変な夢見たな。
サトルって言ったっけ。
死んじゃって他の人の体に憑依するとか怖すぎるって……。
自分のお葬式してるところなんて見ちゃったし、不吉だな。
そのあと、『じゃあ、行ってらっしゃい』なんて見送られて部屋から出ちゃったところで目が醒めた。
夢見が悪いってたぶんこういう時に使うんだ……。
うっかりするともう一度寝てしまいそうになる。
いつになく眠い。
いつもならもっとすっきり起きられるのに。
昨日、そんなに遅くまで遊んでたっけ。
ああ、眠い。
だけど、学校へ行かなくちゃ。
「……あれ?」
重い瞼をこじ開けて、もう一度天井のシーリングライトに目をやった時、なんだか急に違和感を感じた。
シーリングライトはいつも通りなんだけど……。
私の部屋の天井、こんなに広かったっけ……。
じわじわと胸の中に押し寄せる不安。
怖いけれど、確かめざるを得ない。
目だけを右に動かすと、そこにあるはずの大好きなlevel7のカレンダーはなく、代わりに、なんともおしゃれな背の高い観葉植物があって……。
「えっ!? ここ、どこ!?」
女の人の驚いた声がする。
一瞬、私が出したかと思うような同じタイミングでしかも私と同じ感想を誰かが言う。
私の他に誰かがいるのだろうか。
そう思いたかったけれど。
いや違う……。
他に誰かがいるんじゃなくて。
これは。
この声はきっと。
私、なんだ。
朝、起きるたびに白いクラゲみたいだなと思う。
部屋はまだ薄暗い。
長く深い眠りの途中で起きたとき特有の体のだるさ。
変な夢見たな。
サトルって言ったっけ。
死んじゃって他の人の体に憑依するとか怖すぎるって……。
自分のお葬式してるところなんて見ちゃったし、不吉だな。
そのあと、『じゃあ、行ってらっしゃい』なんて見送られて部屋から出ちゃったところで目が醒めた。
夢見が悪いってたぶんこういう時に使うんだ……。
うっかりするともう一度寝てしまいそうになる。
いつになく眠い。
いつもならもっとすっきり起きられるのに。
昨日、そんなに遅くまで遊んでたっけ。
ああ、眠い。
だけど、学校へ行かなくちゃ。
「……あれ?」
重い瞼をこじ開けて、もう一度天井のシーリングライトに目をやった時、なんだか急に違和感を感じた。
シーリングライトはいつも通りなんだけど……。
私の部屋の天井、こんなに広かったっけ……。
じわじわと胸の中に押し寄せる不安。
怖いけれど、確かめざるを得ない。
目だけを右に動かすと、そこにあるはずの大好きなlevel7のカレンダーはなく、代わりに、なんともおしゃれな背の高い観葉植物があって……。
「えっ!? ここ、どこ!?」
女の人の驚いた声がする。
一瞬、私が出したかと思うような同じタイミングでしかも私と同じ感想を誰かが言う。
私の他に誰かがいるのだろうか。
そう思いたかったけれど。
いや違う……。
他に誰かがいるんじゃなくて。
これは。
この声はきっと。
私、なんだ。