あなたが生きるわたしの明日
前の席に座っている凪くんより、隣の席に座る亜樹ちゃんの方がなにをしてるのか観察しやすいので、今回は亜樹ちゃんの仕事ぶりを観察力することにした。
亜樹ちゃんはパソコンを開くと、『資料確認 未』となっているファイルをクリックする。
そこには私がみてもさっぱりわからない、なにかの書類がのっていた。
一番上に『見積書』と書いてあり、その下にいろいろな数字が書いてある。
亜樹ちゃんはそれをざっと見ると、「はいはい」と言いながら立ち上がり、倉庫内にたくさんあるファイルを上から順番に見ている。
凪くんは鼻唄を歌いながら、亜樹ちゃんとは違う棚の前で同じことをしていた。
亜樹ちゃんも凪くんも「このへんだったかなぁ……」とか「これかな? あ、ちがうか」とか言いながら、ファイルを手に取ったり戻したりをのんびり繰り返して、もう三十分が経とうとしている。
その間、ほっちゃんは目を閉じてなにかを呟いたり、透明な丸い玉を見つめたりしていた。
「あったあった!」
ようやく探していたものが見つかったのか、亜樹ちゃんはそう言うと一冊のファイルを手にデスクに戻ってくる。
中に挟まっている書類とパソコンを交互に見比べて「オッケー」と言うと、『資料確認 未』となっていたところをクリックする。
すると、その部分が『資料確認 済』にパッと変わった。
亜樹ちゃんはファイルを元の棚に戻すと、のびをしながらデスクに座り、女性誌をパラパラとめくる。
どうやら亜樹ちゃんの仕事は終わったらしいと判断して、凪くんを見ると、凪くんもちょうどファイルを見つけ出したようで、亜樹ちゃんと同じようにパソコンに入力し終えるとファイルを戻し漫画本に手を伸ばした。
亜樹ちゃんはパソコンを開くと、『資料確認 未』となっているファイルをクリックする。
そこには私がみてもさっぱりわからない、なにかの書類がのっていた。
一番上に『見積書』と書いてあり、その下にいろいろな数字が書いてある。
亜樹ちゃんはそれをざっと見ると、「はいはい」と言いながら立ち上がり、倉庫内にたくさんあるファイルを上から順番に見ている。
凪くんは鼻唄を歌いながら、亜樹ちゃんとは違う棚の前で同じことをしていた。
亜樹ちゃんも凪くんも「このへんだったかなぁ……」とか「これかな? あ、ちがうか」とか言いながら、ファイルを手に取ったり戻したりをのんびり繰り返して、もう三十分が経とうとしている。
その間、ほっちゃんは目を閉じてなにかを呟いたり、透明な丸い玉を見つめたりしていた。
「あったあった!」
ようやく探していたものが見つかったのか、亜樹ちゃんはそう言うと一冊のファイルを手にデスクに戻ってくる。
中に挟まっている書類とパソコンを交互に見比べて「オッケー」と言うと、『資料確認 未』となっていたところをクリックする。
すると、その部分が『資料確認 済』にパッと変わった。
亜樹ちゃんはファイルを元の棚に戻すと、のびをしながらデスクに座り、女性誌をパラパラとめくる。
どうやら亜樹ちゃんの仕事は終わったらしいと判断して、凪くんを見ると、凪くんもちょうどファイルを見つけ出したようで、亜樹ちゃんと同じようにパソコンに入力し終えるとファイルを戻し漫画本に手を伸ばした。