あなたが生きるわたしの明日
その後、同じ仕事を亜樹ちゃんが一件、ほっちゃんが一件していたけれど、それ以外の時間はなにもすることがなく、ただひたすら時間が経つのをこの倉庫で待っているだけのようだった。

三人の仕事を見ているとたぶんこういうことだ。

他の部署……それはつまりここに来るまでに見たキラキラした世界の人たちのわけだけど、その人たちが確認したい書類がある時に、この倉庫に送るのだろう。
この倉庫にはおそらく今までの書類が全部置いてあって、私たちの仕事はそれを見つけ出し、書類が合っているか確認すること。
ただ、それだけ。

私には会社で働いた経験がないからわからないのだけど、そんなもの自分で倉庫に来てやればいいのに。
それになりより、さっき亜樹ちゃんや凪くんがひとつひとつ棚から出して中身を確認しては戻しているのを見ているとどうやらこのファイルはきちんと並んでいないらしい。
私は変なところに几帳面で、部屋が散らかっていても全然気にならないのに、漫画なんかはシリーズごとにきちんと並べて一巻からちゃんと本棚に並べないと気持ちが悪いのだ。
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