あなたが生きるわたしの明日
書類整理課に戻って、総務部でのおじさんとのやり取りを話したら、亜樹ちゃんと凪くんがお腹を抱えて笑った。
「あの部長、セクハラとパワハラで有名なんですよ!」
「あ、やっぱり?」
「でも、面と向かって『セクハラです、パワハラです』なんて言ったの、課長が初めてですよ」
あー、お腹痛い、と亜樹ちゃんは目尻の涙を指先で拭った。
「で、これ、ラベルライター」
ほっちゃんに渡すと、ほっちゃんはまた涙ぐんで小さな声でお礼を言う。
「いいのいいの。さ、仕事始めよ!」
「課長、さっそくファイル名のラベル出していきますね。私はこの棚をやります」
亜紀ちゃんが言うと、凪くんも「じゃあ、俺はこの棚からやります!」と元気よく言う。
「……じゃあ、私はこの棚をしてもいいですか?」
ほっちゃんも言い、私は残った棚をすることになった。
ちょうど、棚はよっつだ。
見上げるほど上から下は足先まであるファイルの全部にラベルシールをはる。
気の遠くなるような作業だけど、時間潰しにはちょうどいい。
「さぁ、頑張ろう!」
私が言うと、三人が声を揃えて「はい!」と答えた。
「あの部長、セクハラとパワハラで有名なんですよ!」
「あ、やっぱり?」
「でも、面と向かって『セクハラです、パワハラです』なんて言ったの、課長が初めてですよ」
あー、お腹痛い、と亜樹ちゃんは目尻の涙を指先で拭った。
「で、これ、ラベルライター」
ほっちゃんに渡すと、ほっちゃんはまた涙ぐんで小さな声でお礼を言う。
「いいのいいの。さ、仕事始めよ!」
「課長、さっそくファイル名のラベル出していきますね。私はこの棚をやります」
亜紀ちゃんが言うと、凪くんも「じゃあ、俺はこの棚からやります!」と元気よく言う。
「……じゃあ、私はこの棚をしてもいいですか?」
ほっちゃんも言い、私は残った棚をすることになった。
ちょうど、棚はよっつだ。
見上げるほど上から下は足先まであるファイルの全部にラベルシールをはる。
気の遠くなるような作業だけど、時間潰しにはちょうどいい。
「さぁ、頑張ろう!」
私が言うと、三人が声を揃えて「はい!」と答えた。