あなたが生きるわたしの明日
「お……終わった……」
亜樹ちゃんが最後のファイルを棚に戻すと自然とほかの三人から拍手が生まれた。
みんなのデスクの上にも床にも、ラベルシールのめくったゴミがひらひらと舞っている。
あの日から一週間が経った。
最初、一か月はかかるだろうと思えたファイルの整理だったけど、「成せば成る」と凪くんが言った通り、ちょうど一週間ですべてのファイルのラベルシールと分類を終わらせたのだ。
亜樹ちゃんはあの次の日からぺたんこの靴を履いてくるようになったし、凪くんの意味のないおしゃべりもなくなった。
ランチもこの一週間はコンビニで買ってきたサンドウィッチなどですませてきたのだ。
六時ちょうどに帰れない日も多くなり、陽子さんの体は疲れ切っていたけれど、言い出した自分が疲れたなどど弱音を吐くわけにはいかないと、栄養ドリンクを毎朝飲んで出勤した。
私たちは四人並んで倉庫内の棚を見回す。
すべてのファイルにファイル名を記したラベルシールが貼ってあり、『総務部』『営業部』『企画部』『人事部』『情報システム部』『広報部』と書かれた棚にそれぞれ分けて収納してある。
「やりましたね」
凪くんがしみじみと言う。
「ビールが飲みたーい」と悲痛な声で亜樹ちゃんがいい、その言葉があまりにも自分の気持ちと同じだったから私は思わず笑って「いいね」と言った。
「金曜日だし、飲みに行きますか!」
その言葉に誰も反対する人はいなかった。
亜樹ちゃんが最後のファイルを棚に戻すと自然とほかの三人から拍手が生まれた。
みんなのデスクの上にも床にも、ラベルシールのめくったゴミがひらひらと舞っている。
あの日から一週間が経った。
最初、一か月はかかるだろうと思えたファイルの整理だったけど、「成せば成る」と凪くんが言った通り、ちょうど一週間ですべてのファイルのラベルシールと分類を終わらせたのだ。
亜樹ちゃんはあの次の日からぺたんこの靴を履いてくるようになったし、凪くんの意味のないおしゃべりもなくなった。
ランチもこの一週間はコンビニで買ってきたサンドウィッチなどですませてきたのだ。
六時ちょうどに帰れない日も多くなり、陽子さんの体は疲れ切っていたけれど、言い出した自分が疲れたなどど弱音を吐くわけにはいかないと、栄養ドリンクを毎朝飲んで出勤した。
私たちは四人並んで倉庫内の棚を見回す。
すべてのファイルにファイル名を記したラベルシールが貼ってあり、『総務部』『営業部』『企画部』『人事部』『情報システム部』『広報部』と書かれた棚にそれぞれ分けて収納してある。
「やりましたね」
凪くんがしみじみと言う。
「ビールが飲みたーい」と悲痛な声で亜樹ちゃんがいい、その言葉があまりにも自分の気持ちと同じだったから私は思わず笑って「いいね」と言った。
「金曜日だし、飲みに行きますか!」
その言葉に誰も反対する人はいなかった。