消えねばならない魂
「ふわぁ。」
裕香は、入口のドアに背を向けていたので、ラッキーだった。
スー、ハー、と、深呼吸をして、音を立てないよう、慎重に近づいた。
そして、裕香の頭をがしりと掴んで、思い切り沈めた。
「うっ!わ!ぐわあっ!」
苦しそうにもがいている裕香。
大丈夫。
すぐに、楽になるから。
何も言わず、暴れず、静かになった所で身体を引き上げ、素早く乾かし、私の服を着せた。
錯覚させるのだ。
死んだのは、裕梨だと。
裕香は、入口のドアに背を向けていたので、ラッキーだった。
スー、ハー、と、深呼吸をして、音を立てないよう、慎重に近づいた。
そして、裕香の頭をがしりと掴んで、思い切り沈めた。
「うっ!わ!ぐわあっ!」
苦しそうにもがいている裕香。
大丈夫。
すぐに、楽になるから。
何も言わず、暴れず、静かになった所で身体を引き上げ、素早く乾かし、私の服を着せた。
錯覚させるのだ。
死んだのは、裕梨だと。