消えねばならない魂
そして私は裕香のパジャマを着ると、そのまま裕香を引きずってった。

「バイバーイ、ゆ、か!」

そう言って、ベランダから突き落とす。
風呂場からベランダは近く、また、ママ達がいる居間からは死角なので、見えないのだ。

呼吸を整えて、私は、居間に「大変なのー!」と言って入る。

「どうしたの?」

「あのねっ!ちょっと月が見たいからベランダの近くよったら、人が下で血だらけで倒れてたの!」

「え?」

「しかもね、よーく目を凝らして見たら、裕梨だったの。」
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