6人目
「逮捕?」

不思議そうな顔をする男。

「手錠でこの俺を拘束し、警察署に連行し、取り調べの後、然るべき処置をして刑務所にでも送るのか?この俺を」

「動くなと言っている!」

「誰に命令している、弱者」

銃口の数が増えても変わらない。

男は尊大だった。

「貴様ら如きが俺に命令していいと思っているのか、屑」

ユラリと、男が片手を上げた瞬間。

「!!」

警察官達の拳銃が一斉に火を噴いた。

胸に、腹に、額に。

次々と銃弾が命中する

1発2発ではない。

明らかに2桁。

無数の弾丸が、男の体を貫いた。

…貫いていたのだ。

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